鹿の角を使ったインテリア|値段の相場や鹿角が人気の理由を解説
自然が生み出した造形美と力強さを併せ持つ鹿の角。
近年、この天然素材を活かしたインテリアが、ナチュラル志向やサステナブルなライフスタイルの広がりとともに注目を集めています。
木や金属とは異なる有機的なフォルムと質感をもつ鹿の角は、空間に自然の温もりと上質なアクセントを与えてくれます。
リビングや寝室といったプライベート空間はもちろん、カフェやホテルなどの商業インテリアにも取り入れられることが増えているのです。
とはいえ、「鹿の角のインテリアはどのくらいの値段なのか」「どう選べばよいのか」が気になる方も多いでしょう。
この記事では、鹿の角の価格相場をはじめ、人気の理由やデザインのトレンド、そして今後の鹿の角インテリアの展望について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、自然素材ならではの魅力を知ってみてください。
鹿の角の値段相場とは

鹿の角は、インテリアや工芸品の素材として人気があり、その価格はさまざまな要因によって決まります。
相場として、オークションサイトでは1本あたり約3,000円から4,000円で取引されることが多いです。
ただし、サイズや状態によっては、1本あたり数万円になることも少なくありません。
また、加工された商品の場合、何本もの鹿の角を組み合わせるため、価格が上がります。
鹿の角の値段は何で決まる?
鹿の角の値段は、一見すると形や大きさだけで決まりそうに思えますが、実際にはさまざまな要素が関係しています。
一本として同じ形が存在しない天然素材だからこそ、「相場」には幅があり、状態や用途によって大きく異なります。
ここでは、価格に影響を与える主なポイントを紹介しますが、あくまで参考として考えていただけると幸いです。
1.サイズ・重量
一般的に、角が大きく重いほど存在感があり、希少性が高まるため価格も上がる傾向にあります。
特に、立派に枝分かれした角は見栄えがよく、インテリア用として人気があるため高価になりがちです。
2.状態・品質
表面に傷や欠けが少なく、形状が整っている角は高品質とされ、価格も上昇します。
自然に落ちた角(落角)でも、長期間風雨にさらされていない新鮮なものほど価値が高い傾向にあります。
3.鹿の種類・産地
特定の種類や地域で採取された角は、希少性や特徴から価値が高まることがあります。
たとえば、北海道産のエゾシカの角は大ぶりで力強い形状が特徴で、インテリア素材として高い人気を誇っています。
地域や個体によって質感や色合いが異なるため、コレクターやデザイナーの間では「産地指定」で探す方も少なくありません。
4.加工の有無
未加工の天然角は比較的手に入りやすい一方で、装飾や研磨、着色などの加工が施されたものは、手間と技術料が加わるため価格が高くなります。
特に、複数の角を組み合わせたシャンデリアやアート作品は、素材そのもの以上の価値を持つことも多いです。
5.需要と供給
季節やトレンドによって人気が変動し、インテリアブームやクラフト需要の高まりによって一時的に価格が上がることもあります。
一方、在庫が多い時期には相場が落ち着くなど、市場動向も値段に影響します。
天然素材としての鹿の角

鹿の角は、自然界が生み出した希少な素材として多くの魅力を持っています。
他のどの素材とも異なる形状や手触り、光沢感は、他にはない個性と魅力がたっぷり。
特に、インテリアやクラフトに活用する場合、自然素材ならではの温もりと高級感が融合した特別な雰囲気を演出します。
ここでは、鹿の角の特徴やエゾシカの角について、素材としての利用価値について詳しく解説します。
鹿の角の特徴と魅力
鹿の角は、堅牢さと繊細さをあわせ持つ素材で、独特の質感と形状が最大の特徴です。
表面には滑らかな光沢があり、ナチュラルな色合いが空間に自然なアクセントを加えます。
鹿の角は長い年月をかけて育つため、その成長過程に神秘的なストーリーが感じられる点も魅力です。単なる装飾品ではなく、自然の息吹を感じることのできるアイテムとして、多くの人に愛されています。
また、一本一本が異なる形状を持つため、まったく同じデザインのものは存在せず、唯一無二の価値を感じられるのも心惹かれるポイントでしょう。
さらに、鹿の角は、非常に丈夫です。
そのため、壁掛けのオブジェやテーブル装飾、小物入れの取っ手など、耐久性が必要なインテリアアイテムにも活用されています。
エゾシカの角について
鹿の角の中で、最も注目されているのがエゾシカの角です。
エゾシカは主に北海道に生息しており、その角は力強さと美しさを兼ね備えています。
他の種類の鹿に比べて大きく、重厚感のある見た目が特徴です。
そのため、インテリアアイテムとしての存在感も抜群で、大きな部屋や高い天井の空間に特に映える素材といえるでしょう。
ナチュラルなブラウンからアイボリーに近い色まで、グラデーションのような美しい模様が見られるエゾシカの角。
インテリアとして加工することはもちろん、その姿をそのまま活かしたインテリアとして楽しむのもおすすめです。
また、毎年自然に抜け落ちたもの(落角)を採取します。
自然破壊を伴わず、環境に優しく、持続可能な素材としても評価されています。
天然素材としての利用価値
鹿の角は、インテリアに限らず、幅広いところで利用されています。
その理由は、天然素材としての機能性と美しさです。
例えば、角の先端部分は硬度が高いため、伝統的な工芸品や工具の一部としても使用されています。
また、削り出した角材は滑らかで手触りが良く、カトラリーの柄やアクセサリーなど、小物アイテムに加工されることもあります。
インテリアにおいては、鹿の角がもつ独特な形状を活かしたアイテムが人気です。
例えば、そのままの形状を活かした壁掛けのフックやシャンデリア、削り出して作られるキャンドルホルダーなどがあります。
さらに、持続可能なインテリア素材として、環境への配慮を考えたデザインが広がりを見せており、シンプルでナチュラルなライフスタイルを好む層にとっても魅力的です。
鹿の角は、その独自性と汎用性の高さから、多くの可能性を秘めた素材といえます。自然素材の持つ力を取り入れたインテリアは、空間に豊かな表情を与え、私たちの心を癒してくれるでしょう。
購入前にチェックしたいポイント
鹿の角インテリアを選ぶときは、見た目のデザインだけでなく、素材の状態や品質にも注目しましょう。
本物の鹿角は自然素材ならではの個性を持っており、手入れ次第で長く美しさを保つことができます。
ここでは、購入前に確認しておきたいポイントを紹介します。
角の状態と表面の質感を確認する
まず注目したいのは、角の状態と表面の質感です。
本物の鹿角は、一つひとつ形や模様が異なり、自然なカーブや凹凸が感じられます。
表面をよく見ると、細かな筋やマットな質感があり、光に当ててもギラつきすぎないのが特徴です。
ひび割れや欠けの有無をチェックする
ひび割れや欠けの有無も重要なチェックポイントです。
自然乾燥で時間をかけて仕上げられた角は、内部までしっかりと乾燥しており、ひびが入りにくい傾向にあります。
一方で、急速乾燥や保存状態が悪いものは、時間とともに割れや変色が起こりやすくなるため注意が必要です。
用途に合ったサイズや形状を選ぶ
用途に合ったサイズや形状を選ぶことも大切です。
壁掛けやオブジェとして飾る場合は、部屋の広さやインテリアの雰囲気に合う大きさを意識しましょう。
また、クラフト素材として使う場合は、加工しやすいサイズや密度のある角を選ぶと、扱いやすく仕上がりも美しくなります。
信頼できる販売店・作家から購入する
品質を重視するなら、信頼できる販売店や作家から購入するのが安心です。
正規ルートで流通している鹿角には、採取地や加工方法が明記されていることが多く、採取経路が明確な分、品質のばらつきが少ない傾向にあります。
特に国内で丁寧に管理・販売されているものは、長期的に安心して楽しめるアイテムとしておすすめです。
本物の鹿角と模造品の見分け方
鹿の角インテリアは人気が高まる一方で、樹脂やプラスチックで作られた模造品も多く出回っています。
販売ページに本物か模造品かが明記されている場合がほとんどです。しかし、中には模造品を本物と記載する悪徳業者がいる可能性も考えられます。
本物の鹿角は自然が生み出す一点ものの美しさを持ちますが、見慣れていないと区別が難しい場合もあります。
ここでは、本物の鹿角の見分け方をみていきましょう。
表面の質感と重さを比べる
まず注目したいのが、質感と重さです。
本物の鹿角は適度な重量があり、手に持つとしっとりとした密度を感じます。
表面には自然にできた細かな筋や模様があり、光に当てると控えめなツヤが見られるのが特徴です。
一方、模造品は軽く、表面がツルツルと均一で人工的なツヤがあります。
手に取った瞬間に「軽い」と感じる場合は、樹脂製やプラスチック製である可能性が高いでしょう。
におい・温度で確認する
もうひとつのポイントは、においと温度感です。
本物の鹿角は、自然素材特有の淡い有機的なにおいを持ち、触れると少しひんやりとした冷たさを感じます。一方で、模造品は無臭に近く、室温と同じような温かみがある場合が多いです。
特に加工前の角や未塗装の製品では、この違いがわかりやすいでしょう。
カット面や断面の状態を確認する
切断面を観察してみることも大切です。
本物の鹿角を切断した断面は、中心部がスポンジのように多孔質で、外側が硬くなっています。
これは動物の角特有の構造で、人工的に再現するのは難しい部分です。
一方、模造品は断面が均一で、内部まで同じ色や質感が続いています。
見た目が整いすぎているものは、模造素材の可能性が高いといえるでしょう。
信頼できる販売元を選ぶことが最も確実
最も確実なのは信頼できる販売元から購入することです。
正規のルートを通して販売されている製品は、採取地や加工方法が明示されており、偽物が紛れ込む可能性が極めて低いです。
また、国内の職人やクラフトブランドによる作品は、素材の出所を明確にしていることが多く、品質面でも安心して選べます。
鹿の角が人気の理由
鹿の角は、自然が生み出した独特の形状と質感を持つ素材です。
その美しさと存在感から、インテリアデザインの分野で高い人気を誇っています。
近年は「自然素材」や「エコフレンドリー」という価値観が重視される中で、鹿の角はまさにその象徴的な素材として注目を集めているのです。
ここでは、鹿の角が多くの人に愛される理由と、人気を支える最新のトレンドを紹介します。
現代のインテリアトレンドに合うのはなぜ?
現代のインテリアでは、木や石、革などの自然素材を取り入れた温もりある空間づくりがトレンドになっています。
鹿の角は、これらの素材と相性が良く、どんな空間にも自然な調和をもたらしてくれるのです。
鹿の角の造形は一点ものの芸術品のようで、飾るだけで空間に深みと個性を与えてくれます。
また、毎年自然に生え変わる「落角(らっかく)」を活用することで、環境を壊さずに得られる持続可能な素材としても評価が高まっています。
こうしたサステナブルな視点からも、エコ意識の高い人々に支持されているのです。
人気のデザインスタイル
鹿の角を使ったインテリアは、デザインの幅広さも魅力のひとつです。
代表的なのが、複数の角を組み合わせたシャンデリアやランプ。
自然素材の美しさと豪華さを両立し、ホテルやカフェなどでも採用される人気アイテムです。
また、壁掛けオブジェやトロフィー風の装飾としても人気があり、ナチュラルテイストやヴィンテージ風の空間にぴったり。
素材そのもののフォルムを活かすことで、人工的な装飾にはない温もりと迫力を演出します。
さらに、角を丁寧に削り出して作られるアクセサリーやボタン(コンチョ)も注目を集めています。
手作業で仕上げられた製品は、一点一点異なる表情を持ち、天然素材ならではの高級感を楽しめるのが魅力です。
鹿の角を使ったインテリアの今後
鹿の角を取り入れたインテリアは、今後も根強い人気を保ちながら、さらに進化していくと考えられます。
その背景には、環境問題への意識の高まりと、自然の美しさを暮らしに取り入れたいというニーズの拡大があります。
ここでは、鹿の角を使ったインテリアがこれからどのように広がっていくのか考えてみましょう。
サステナブル素材としての価値向上
北海道をはじめとする地域では、エゾシカの個体数がここ30年で急増しています。
かつては絶滅の危機に瀕したこともありましたが、保護政策や生態系の変化により、現在では適切な管理が求められる状況です。
鹿の角は、落角を利用できるため、動物を傷つけることなく採取できるサステナブルな素材。
そのため、エコロジーや環境配慮を重視する現代社会において、鹿の角は持続可能な自然資源のひとつとして改めて注目されています。
デザインと技術の進化による広がり
近年は、デザイナーや職人の手によって、鹿の角をより洗練された形で生かす試みが増えています。
伝統的なハンティングトロフィー風の装飾だけでなく、モダンな照明器具やミニマルなアートピースなど、現代的な空間に合うデザインが次々と登場しているのです。
さらに、加工技術の向上により、角の自然な質感を保ちながらも、軽量化や耐久性を高めた製品づくりが可能になりました。
今後は、インテリアだけでなく、アート・ジュエリー・クラフト分野への展開も期待されています。
自然との共生を感じるインテリアへ
鹿の角を使ったインテリアの魅力は、単なる装飾ではなく、自然とのつながりを感じられることにあります。
これからの時代、人々が求めるのは美しさと環境への配慮を両立したライフスタイルです。
こうした価値観のもとで、鹿の角は自然と人との共生を象徴するインテリア素材として、今後ますます存在感を高めていくのではないでしょうか。
自然の壮大さを感じられるDEERHORNSMITH’Sの鹿角シャンデリア
DEERHORNSMITH’Sでは、北海道に生息するエゾシカの角を使用した鹿角シャンデリアを取り扱っています。
今回紹介するのは、「鹿角シャンデリア16灯式」です。

こちらはセパレート二段タイプのシャンデリア。
2段に広がる鹿の角は自然の雄大さを物語りながらも、品のあるデザインになっています。
リビングやログハウスのホールなど、人の集まる場所に最適な逸品です。
まとめ

鹿の角は、その自然美と独自性から、インテリア素材として高い評価を得ています。
値段の相場や選び方を理解することで、より満足度の高いアイテムを手に入れることが可能です。
持続可能な素材としての側面も注目される中、鹿の角を活用したインテリアは、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。
「DEERHORNSMITH’S」は、北海道のエゾシカの角を贅沢に用い、こだわりのアイテムを製作しています。
本物の美しさを皆様に伝えるために、自然に敬意をはらい、すべて手作業で丁寧に仕上げているのが特徴です。
ぜひ、DEERHORNSMITH’Sこだわりのアイテムをご覧ください。
DEER HORN SMITH’Sの商品を見る
コラム監修者

- 代表取締役
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GR COMPANY代表。「GOLD RUSH」「CALIFORNIA HARVEST」「バッファローアンドブリッジ」の計3店舗プロデュース。
北海道・十勝を拠点にカウボーイやインディアンの文化を発信し続けている。
鹿角シャンデリアを自ら組み込む製作者、職人としての一面も持ち合わせている。
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