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鹿革シャツとは?着やすいと言われる理由と他素材との違い

革製のシャツと聞くと、ハードな印象や着こなすのが難しそうというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

重さや硬さが気になり、日常の服としては少しハードルが高いと感じることもあるかもしれません。

一方で、革の中には、そうしたイメージとは異なる特性を持つ素材も存在します。

そのひとつが鹿革(ディアスキン)です。

本記事では、「鹿革シャツとは何か」という基本から、着やすさの理由や他の革シャツとの違い、選ぶ際に知っておきたいポイントまでを解説します。

鹿革シャツがどのような特徴を持ち、どんな人に向いているのかを知ることで、自分の暮らしや服装に合う一着かどうかを判断するヒントになるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

鹿革シャツとは?

鹿革シャツとは、鹿の革を使って仕立てられたシャツのこと。一般的な布製のシャツとは異なり、天然素材ならではの質感や風合いを楽しめるのが特徴です。

一方で、革製品と聞いて想像されがちな「重い」「硬い」「着づらい」といった印象とは異なり、日常の服として取り入れやすい一面も持っています。

鹿革は、革の中でも特に繊維が細かく、しなやかさに優れた素材です。

そのため、体の動きに合わせて自然になじみやすく、シャツのように腕や肩を頻繁に動かすアイテムにも向いています。

見た目には革特有の存在感がありながら、着用感は比較的やさしく、布のシャツに近い感覚で着られる点も、鹿革シャツならではの魅力です。

また、鹿革は表面の質感が均一すぎず、一枚ごとに異なる表情を持っています。

シワの入り方や色味の変化など、使うほどに風合いが増し、時間とともに自分の体や暮らしになじんでいく感覚を楽しめるでしょう。

単なる衣類としてだけでなく、長く付き合う一着として選ばれる理由も、こうした素材の特性にあります。

鹿革の特徴は下記の記事でより詳しく紹介していますので、合わせてお読みください。

ディアレザーはどんな素材?特徴やお手入れ方法をご紹介 

鹿革シャツが「着やすい」と言われる理由

鹿革シャツが評価される大きな理由は、革製品でありながら日常の服として無理なく着られる点にあります。

ここでは、鹿革シャツが着やすいと感じられる理由を整理します。

長時間着ても疲れにくい

鹿革は、革の中では軽い部類に入ります。

そのため、シャツとして仕立てた場合でも重さを感じにくく、長時間着用しても肩や首まわりに負担がかかりにくいのが特徴です。

一般的な革製のトップスにありがちな「着ているうちに疲れてくる」という感覚が出にくく、外出時や移動の多い日でも快適に過ごせます。

肌に吸いつくようなやわらかさ

鹿革は繊維が細かく、しなやかさに優れています。

そのため、着た瞬間から体になじみやすく、硬さを感じにくい素材です。

シャツは肌に近い距離で着るアイテムですが、鹿革であれば突っ張り感が出にくく、自然なフィット感が得られます。

着込むことでさらに柔らかさが増し、自分の体に沿った着心地へと変化していく点も魅力のひとつです。

革なのにゴワゴワしない

革製品というと、動かすたびに音がしたり、生地が折れて違和感が出たりするイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、鹿革はその点でも扱いやすい素材です。動作に合わせてスムーズに形が変わります。

腕を上げたり、前かがみになったりしてもゴワつきにくく、シャツとしての動きやすさを損ないません。普段の動作を妨げにくい点が、着やすさにつながっています。

季節を選ばず着られる

鹿革はムレにくく、快適に着やすい性質を持っています。

そのため、気温差のある時期でも快適に着用可能です。

肌寒い時期には羽織りものとして、気温が安定している季節には一枚で着るなど、使い方の幅が広いのも特徴。厚手の革のような季節限定感が少なく、長い期間活躍しやすい点も鹿革シャツのメリットです。

他の革シャツと何が違う?

革シャツにはさまざまな素材が使われており、代表的なものに牛革や羊革があります。それぞれに良さがありますが、着心地や使い勝手の面では違いがあります。

ここでは、鹿革シャツが他の革シャツとどう異なるのかを、素材ごとの特徴からみていきましょう。

牛革シャツとの違い

牛革は丈夫でハリがあり、しっかりとした印象を与える素材です。

その反面、どうしても重さや硬さが出やすく、シャツとして着る場合は「革を着ている感覚」が強くなりがちです。

着始めは動きにくさを感じることもあり、体になじむまでに時間がかかることも珍しくありません。

一方、鹿革は牛革に比べて軽く、最初から柔らかさを感じやすいです。

シャツとして着たときも、体の動きに沿い、構えずに着られるのが大きな違いといえます。

見た目の存在感はありつつも、着用時の負担が少ない点が鹿革ならではの特徴です。

羊革シャツとの違い

羊革は非常に柔らかく、滑らかな手触りが魅力の素材です。鹿革と同じく軽さがあり、シャツにも使われやすい革のひとつ。

ただし、羊革は繊細な分、摩擦や引っ張りに弱く、扱いには少し注意が必要です。

鹿革は柔らかさを持ちながらも、繊維の構造が絡み合っているため、破れにくく耐久性に優れています。日常的に着用するシャツとして考えた場合、気を使いすぎずに着られる安心感があります。

柔らかさと強さのバランスが取れている点が、鹿革シャツの大きな特徴といえるでしょう。

鹿革シャツに関するよくある質問

鹿革シャツに興味はあるものの、「実際に普段着として使えるのか」「扱いが難しそうではないか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

ここでは、初めて鹿革シャツを検討する際によく聞かれる質問についてお答えします。

普段着として使える?

鹿革シャツは、特別な場面だけでなく、普段の服装にも取り入れやすいアイテムです。デニムやチノパンなど、シンプルなボトムスと合わせるだけでも自然にまとまり、革特有の主張が強く出すぎることはありません。

シャツとして一枚で着るのはもちろん、軽い羽織りとして使うこともでき、日常のさまざまな場面で活躍します。

お手入れは難しい?

鹿革シャツのお手入れは、革製品の中ではシンプルです。

基本的には、着用後に軽くブラッシングをして表面のホコリを落とし、風通しの良い場所で休ませる程度で問題ありません。

汚れが気になる場合も、無理に洗ったりせず、状態に応じたケアを行うことで長く着続けられます。

過度に神経質になる必要はなく、日常的な衣類と同じ感覚で付き合える点が特徴です。

選ぶときのポイントは?

鹿革シャツを選ぶ際は、デザインだけでなく、着たときのフィット感や革の質感にも目を向けましょう。

実際に腕を動かしたり、肩まわりの動きを確認したりすることで、自分の体に合っているかを判断しやすくなります。

また、縫製や仕立てが丁寧かどうかも、着心地や耐久性に大きく影響します。

長く着ることを前提に、無理なく着続けられる一着かどうかを意識して選ぶと安心です。

DEER HORN SMITH’Sこだわりの鹿革シャツを紹介

鹿革シャツの魅力をより具体的にイメージしたい方に向けて、ここではDEER HORN SMITH’Sのレザーウェアを紹介します。

今回取り上げるのは、「DEER LEATHER STAND COLLAR JACKET “NATURAL INDIGO”」です。

名称はジャケットですが、シャツ感覚で、軽やかに羽織れる一着です。

上質なエゾシカ革を使用しており、袖を通した瞬間から体になじむような、しなやかな感触を楽しめます。革でありながら構えずに着られる点は、鹿革ならではの特徴といえるでしょう。

スタンドカラーのすっきりとしたデザインは、インナーとしてもアウターとしても使いやすく、季節やコーディネートを選びません。また、フロントに配された鹿角ボタンは、職人の手作業によるもの。控えめながらも存在感があり、自然素材ならではの温かみを添えています。

また、このジャケットの大きな特徴が、藍染を施したエゾシカ革の表情です。

あえて染めムラを残すことで、均一ではない奥行きのある色合いに仕上げられています。着用を重ねることで、濃淡のコントラストが際立ち、時間とともに表情が変わっていく過程も楽しめるでしょう。

商品の詳細はこちら

今回紹介した商品のほか、こだわりの鹿革アイテムを下記店舗にてお取り扱いしています。

まとめ

鹿革シャツは、革製品に対して抱きがちな「重い」「硬い」「着にくい」といった印象とは異なり、軽さとやわらかさを兼ね備えた、日常に取り入れやすいアイテムです。

体の動きに自然になじみ、長時間着ても負担を感じにくい点は、シャツという形だからこそ実感しやすい魅力といえるでしょう。

牛革や羊革と比べても、鹿革は着心地と耐久性のバランスに優れており、気負わず着られる革素材です。

使い込むほどに風合いが深まり、自分の体や暮らしになじんでいく過程を楽しめます。

鹿革シャツは、革の上質さと日常使いのしやすさを両立している点が大きな魅力です。

これから革の服を取り入れてみたい方や、長く愛用できる一着を探している方は、鹿革という素材に目を向けてみてはいかがでしょうか。

コラム監修者

森井 英敏
森井 英敏代表取締役
GR COMPANY代表。「GOLD RUSH」「CALIFORNIA HARVEST」「バッファローアンドブリッジ」の計3店舗プロデュース。
北海道・十勝を拠点にカウボーイやインディアンの文化を発信し続けている。
鹿角シャンデリアを自ら組み込む製作者、職人としての一面も持ち合わせている。