有限会社GR COMPANY

Scroll
Scroll

硬いレザーを柔らかくする方法とは?おすすめのレザーアイテムも紹介

新品のバッグや財布、ジャケットを手に取ったとき、「思ったより手に馴染まない」「ごわごわしている」と感じた経験はありませんか?

レザー製品は使い始めのころ、意外に硬く感じることがあります。

これは、革が製造工程で油分を失ったり、乾燥した状態で仕上げられていることが主な原因です。

革は天然素材であり、使い込むうちに少しずつ手や体の温度、湿度、油分によって柔らかくなり、身体に馴染んでいきます。

しかし、すぐに快適な柔らかさを手に入れたい場合は、適切なお手入れが必要です。

この記事では、レザーが硬くなる原因や、自宅でできる柔らかくする方法について解説。また、柔らかさが魅力の鹿革(ディアスキン)の特徴や、職人の手仕事が光るDEER HORN SMITH’Sのレザーアイテムまで、幅広く紹介します。

購入直後のレザーの硬さに悩む方も、長くお気に入りのレザーアイテムを愛用したい方も、ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。

レザーが硬くなる原因

新品のレザー製品の場合、使い始めは硬く感じることが多いでしょう。

革自体は天然素材で柔らかさを持っていますが、製造や仕上げの段階で油分が少なくなっていたり、乾燥した状態で完成しているため、最初は硬いと感じやすいのです。

ここでは、購入直後にレザーが硬い原因について解説します。

製造工程での油分不足

革は、なめしや仕上げの過程で、革本来の油分を整える処理が施されます。

しかし、製品として完成する段階では、革を長持ちさせるために余分な油分や水分が取り除かれていることが多く、新品の革はやや乾いた状態になっています。

そのため、手触りが硬く、ごわごわしていると感じやすいのです。

特にバッグや財布、ジャケットなど日常的に使うアイテムの場合、革がまだ自分の手や体に馴染んでいない段階では、硬さを強く感じることがあります。

乾燥した状態で仕上げられている

革は乾燥させることで形を整え、品質を安定させます。

この工程を経ることで、革は製品として扱いやすくなる一方、繊維が引き締まります。そのため、初めは硬さを感じやすくなるのです。

特に厚みのあるジャケットや革靴の場合、レザーの乾燥が進むと、手や体に馴染むまで時間がかかります。

しかし、適切に手入れをしながら使うことで、繊維がほぐれ、革本来の柔らかさが引き出されるでしょう。

保管環境の影響

製造から購入までの間、革は店頭や倉庫でさまざまな環境にさらされます。

密閉された袋に入っていたり、湿度が低い場所で保管されていた場合、革はより硬くなることがあります。

また、直射日光や乾燥した空気も油分の蒸発を早める原因です。

新品の状態で硬さを感じたときは、まずは適度な湿度のある環境で保管したり、風通しの良い場所にしばらく置いてみたりするとよいでしょう。

使用による柔らかさの変化

新品の革はまだ体や手の動きに沿っていないため、最初は硬く感じるのが自然です。

しかし、日常的に使うことで革の繊維が少しずつほぐれ、手や体に馴染んで柔らかくなっていきます。

たとえば、バッグなら持ち手や底面が手に馴染むように柔らかくなり、ジャケットなら肩や袖の動きに合わせてしなやかさが出てきます。

最初の硬さを不安に感じるかもしれませんが、この変化こそ革製品ならではの魅力であり、使い込むほどに愛着が増すポイントともいえるでしょう。

自宅でできるレザーを柔らかくする方法

レザーが硬いと感じた場合でも、自宅でお手入れをすることで、ある程度柔らかい状態にすることができます。

ただし、やり方を間違えると革を傷めてしまう可能性もあるため、正しい方法を知っておくことが大切です。

ここでは、レザーを柔らかくする方法を4つ紹介します。

レザー用クリームで保湿する

まず、基本となる方法が、革専用のクリームを使って保湿することです。

革は乾燥すると繊維が硬くなるため、クリームで油分と水分を補うことで柔軟性が戻ります。

柔らかい布に少量を取り、薄く均一に塗り広げましょう。

一度にたっぷり塗るのではなく、少量を何度かに分けてなじませるのがポイントです。

レザーオイルを少量使う

硬さが強い場合は、オイルで油分を補うのも効果的です。

オイルを使用する場合は、革製品に使える専用オイルを選びましょう。

ただし、塗りすぎると革がベタついたり、通気性を失ったりすることがあります。

米粒大程度を薄く伸ばすように塗り、しっかり乾燥させることを心がけてください。

DEER HORNSMITH’Sでは、植物性の「ウォーターストップカラーズ」を使用しています。

布や手で揉みほぐす

軽く揉むように布越しに革を動かすと、硬くなった繊維がほぐれて柔らかさが戻りやすくなります。手の温度と圧力で革が自然になじむ効果も期待できるでしょう。

ただし、力を入れすぎるとシワや傷が残ってしまうため、あくまでも優しく扱うことが大切です。

湿気を少し与えてから乾燥させる

乾燥が進みすぎている革は、わずかに湿気を含ませることで柔らかくしやすくなります。方法としては、固く絞った布で軽く表面を拭き、その後に専用クリームを塗ると良いでしょう。

ただし、水分を与えすぎるとカビやシミの原因になります。ほんの少し湿らせる程度にとどめることが重要です。

お手入れをプロに依頼するメリット

レザーを柔らかくする方法は自宅でも実践できますが、大切な製品や高価なブランド品の場合は、自己流のケアでかえって革を傷めてしまうリスクもあります。

そんなときに安心できるのが、革の専門店や修理業者に依頼する方法です。

プロに任せる最大のメリットは、革の状態に合わせた最適な処置をしてくれること。

革の種類や仕上げ方によって、適したクリームやオイルの種類、扱い方は大きく異なります。

間違ったアイテムを使うとシミや変色の原因になりかねませんが、専門家であればそれを見極めて安全に作業してくれます。

また、家庭ではできない専用の道具や薬剤を使ったケアが受けられる点も魅力です。

革の内部にまで油分を補給する処理や、硬くなった繊維をほぐす特殊な技術などは、プロだからこそできる方法といえるでしょう。

これによって見た目だけでなく、革本来のしなやかさや耐久性まで回復させることが期待できます。

さらに、プロに依頼すれば長期的なメンテナンスのアドバイスを受けられます。

定期的にどのようなケアをすればよいか、保管のコツは何かといったアドバイスをもらえるため、今後レザーを硬くさせない予防にもつながるでしょう。

「お気に入りのレザーを長く大切に使いたい」「自分でケアするのは不安」という場合は、早めに専門店へ相談することをおすすめします。

柔らかい手触りが特徴的な鹿革(ディアスキン)

レザーを柔らかく保つには日々のお手入れが欠かせませんが、そもそも素材そのものが柔らかいレザーも存在します。その代表が「鹿革(ディアスキン)」です。

鹿革は、他の動物の革に比べて繊維が細かく、しなやかで柔らかい手触りを持っています。さらに伸縮性や通気性にも優れているため、長時間使っても蒸れにくく、快適に使えるのが大きな特徴です。

また、丈夫で引き裂きに強いという性質もあり、柔らかさと耐久性を兼ね備えた希少な革として古くから重宝されてきました。

一般的な牛革や馬革と比べると、使い始めから手に馴染みやすく、長く使うほどに味わい深い風合いが楽しめます。

鹿革についてさらに詳しい特徴や魅力を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

ディアレザーはどんな素材?特徴やお手入れ方法をご紹介

職人の魂がこもったDEER HORN SMITH’Sのレザーアイテム

鹿革の魅力を知るなら、やはり実際に製品を手に取るのが一番でしょう。

北海道の天然エゾシカ革を贅沢に使用し、そのしなやかさと美しさを最大限に引き出しているのがDEER HORN SMITH’Sのレザーウェアラインです。

象徴的な“鹿角ボタン”をはじめとする、独自のディアホーンプロダクツを随所に取り入れたアイテムは、一点一点違う顔を見せてくれます。

今回紹介するのは、DEER LEATHER STAND COLLAR JACKET “NATURAL INDIGO”です。

ディアレザーを使ったスタンドカラージャケットは、着始めから身体に馴染むかのようなしなやかさがあります。

革の自然な形を活かした胸ポケットや、職人が手作業で削り出した鹿角ボタンがアクセントとなり、高級感を持ちながら、カジュアルにも合わせやすいデザインに。

藍染はあえて均一に染め切らず、色ムラを残すことで、着込むほどに濃淡が際立ち、まるでヴィンテージデニムのように深みのある表情へと変化していきます。

肉厚でありながら軽やかでしなやかに体へ馴染む鹿革ならではの贅沢な着心地といえるでしょう。

商品の詳細はこちら

まとめ

レザー製品の購入直後、革が硬いと感じることがあります。

これは革が天然素材であることや製造過程で油分が少なくなっているためです。

もし、硬さを感じたとしても、正しいお手入れや使い方で徐々に柔らかさを引き出すことができます。

クリームやオイルを使った自宅でのケア、布や手で優しく揉みほぐす方法、少量の湿気を与えて調整する方法など、日常の工夫次第で革はしなやかに変化していくのです。

また、自分でのケアに不安がある場合や、大切なアイテムの場合は、革の専門家に依頼することで、より安全に柔らかさを取り戻すことができます。

プロによる手入れは、見た目だけでなく、革本来の耐久性や質感を長持ちさせる効果も期待できるため、長く愛用したい方には特におすすめです。

さらに、素材そのものが柔らかい鹿革(ディアスキン)を選ぶことで、最初から手に馴染みやすいと感じるかもしれません。

DEER HORN SMITH’Sのレザーウェアは、職人の手仕事によって鹿革の魅力を最大限に引き出したラインナップ。着れば着るほどに味わい深く、体に馴染むしなやかさを楽しめるでしょう。

今回紹介したジャケット以外にも、多くのアイテムがありますので、ぜひ一度、ご覧ください。

DEER HORN SMITH’Sのレザージャケットはこちら

コラム監修者

森井 英敏
森井 英敏代表取締役
GR COMPANY代表。「GOLD RUSH」「CALIFORNIA HARVEST」「バッファローアンドブリッジ」の計3店舗プロデュース。
北海道・十勝を拠点にカウボーイやインディアンの文化を発信し続けている。
鹿角シャンデリアを自ら組み込む製作者、職人としての一面も持ち合わせている。