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エゾシカ革はなぜ人気?革の特徴やおすすめアイテムを紹介します

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北海道の自然の中で育ったエゾシカの革は、近年、財布やバッグなどの革小物を中心に注目が高まっています。軽さや柔らかさといった使いやすさに加え、使うほどに味わいが深まる点も、多くのファンを惹きつける理由です。

また、環境負荷を減らす素材としても評価されており、サステナブルな素材を選びたい人からも支持されています。

この記事では、エゾシカ革の特徴を基本から整理し、牛革との違いや、どのような製品で使われているのかについて解説します。

さらに、鹿革を扱うブランド「DEERHORNSMITH’S」のアイテムも紹介。

エゾシカ革に興味がある方、長く使える革小物を探している方に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

エゾシカの革の特徴

エゾシカの革は、自然の中で育った動物ならではの魅力が詰まった素材です。

軽くて扱いやすく、手になじみやすい質感を持ちながら、日常使いにも耐える強さがあります。

ここでは、エゾシカ革の特徴を解説します。

1.軽量

エゾシカ革は、同じ厚みの牛革と比べて軽いと言われています。

革の繊維が細く、きめが整っているため、薄く仕上げても強度を保ちやすいのです。

そのため、財布やカードケースなど持ち歩く時間が長いアイテムでも、重さを感じにくくストレスなく使えます。

荷物を軽くしたい人や、コンパクトな革小物を選びたい人にとって、魅力的なポイントといえるでしょう。

2.柔らかく肌なじみがよい

エゾシカ革は、手に取った瞬間から柔らかさを感じられます。

繊維がしなやかで、触れると吸い付くような独特の質感があり、「最初から使いやすい」と感じる人も多いです。

また、使い続けることで徐々に手になじみ、自分だけの風合いへと変化していきます。硬さが気になる革が苦手な方でも扱いやすく、毎日使う財布や小物類に向いています。

3.丈夫で長持ちしやすい

軽さや柔らかさを持ちながら、耐久性にも優れている点がエゾシカ革の魅力のひとつです。繊維の密度が高いため、引き裂きや摩耗に強く、日常的に使っても傷みにくい特徴があります。

そのため、長く使える革製品を探している人にとっても安心。適切にお手入れすれば、年数を重ねても美しい状態を保ちやすく、革らしい経年変化も楽しめます。

エゾシカ革と牛革の違い

エゾシカ革と牛革はどちらも革製品に使われますが、素材の特性や使い心地には大きな違いがあります。

ここではエゾシカ革と牛革の違いについて解説します。

1.質感

質感の面ではエゾシカ革の方が柔らかく、手に取ったときのしなやかさや肌なじみの良さを感じやすいのが特徴です。

一方、牛革はしっかりとした厚みと重量感があり、耐久性や型崩れのしにくさに優れています。

2.軽さ

エゾシカ革は軽量なのが魅力で、財布やバッグなどの小物に使用すると持ち運びやすく、長時間の使用でも負担が少ない点が魅力といえるでしょう。

一方、牛革は重さがあるぶん、革としての存在感や高級感を演出しやすい素材です。

3.経年変化(エイジング)

経年変化の表れ方にも違いがあります。

エゾシカ革は柔らかいため使うほど手に馴染み、しっとりとした光沢や独特の風合いが増していきます。

一方、牛革は使い込むと表面にツヤが出たり、シワや色の変化が段階的に現れ、重厚感のある味わいがうまれるのです。

革小物でエゾシカ革が選ばれる理由

エゾシカ革は、財布やカードケース、バッグなどの革小物に最適な素材として人気があります。その理由は、素材自体の扱いやすさや使い心地の良さだけでなく、長く使うことで得られることです。

ここでは、特に革小物で選ばれる理由を2つ解説します。

通気性が高い

エゾシカ革は革の繊維が細かく、空気や湿気を程よく通す性質を持っています。

これにより、手に持ったときのべたつき感が少なく、汗や湿気がこもりにくいため、長時間持ち歩く財布や手袋でも快適に使用できます。

特に季節を問わず使う小物にとっては、通気性の高さが大きなメリットです。

また、湿気を適度に逃がすことで革の傷みを防ぎ、長持ちさせる効果もあります。

使うほど手になじむ経年変化(エイジング)

エゾシカ革は、使い込むほどに手の形や触れ方に合わせて柔らかくなり、独特の光沢や風合いが増していくのが特徴です。

この経年変化は「エイジング」と呼ばれ、自分だけのオリジナル感を楽しめます。

新しい革の状態でも十分に柔らかく扱いやすいですが、毎日の使用を通して自分の手に馴染むことで、より愛着が湧く素材になります。

財布やカードケースなど、毎日触れる革小物だからこそ、使うたびに変化を楽しめるエゾシカ革のアイテムは特におすすめです。

エゾシカ革はどんな製品に使われている?

エゾシカ革は、その軽さや柔らかさ、耐久性から、さまざまな革製品に利用されています。

特に革小物やアパレル、アウトドア用品での活用が多く、日常生活で自然に取り入れやすい素材です。

ここではエゾシカ革を使用した具体的なアイテムを紹介します。

財布・カードケース・バッグなどの革小物

エゾシカ革は薄くても丈夫なので、財布やカードケース、名刺入れ、バッグなど、手で持つことが多い小物に最適です。

軽量で柔らかく、手に触れるたびに心地よい感触を感じられるため、毎日使うアイテムとして人気があります。

また、使い込むほどに革の表面がしっとりと変化し、自分だけの風合いを楽しめる点も魅力です。

手袋やウェアといったアパレルグッズ

革の柔らかさと通気性の高さから、手袋やジャケットなどのアパレルアイテムにも活用されています。

エゾシカ革は肌触りがよく、手に馴染みやすいため、長時間の着用でも快適です。

特に手袋は、手の形に合わせて革が変化していくため、使うほどにフィット感が増していきます。

アウトドア・キャンプ用品

軽くて丈夫な特性を活かし、アウトドア用のアクセサリーやケース類にも使われます。

たとえば、ナイフケースやペンケース、道具入れなどに用いられることがあります。

通気性があるため、湿気や汗に強く、野外でも快適に使える点が魅力です。

さらに、自然素材ならではの風合いが、アウトドアの雰囲気にもよく馴染みます。

環境に優しい素材であるエゾシカ革

エゾシカ革は、ただ使いやすいだけでなく、環境に配慮された素材としても注目されています。

北海道では、エゾシカの個体数が増えすぎることが課題となっており、革として活用することで自然のバランスを守る取り組みが行われているのです。

廃棄されるはずの資源を有効活用することで、持続可能な素材としての価値が高まります。

また、国内で加工されることが多いため、輸送による環境負荷も抑えられ、サステナブルなライフスタイルを意識する人に適した選択肢といえるでしょう。

エゾシカ革のデメリットも知っておこう

エゾシカ革は魅力的な素材ですが、購入前に知っておきたいデメリットもあります。

特に、希少性の高さは重要なポイントです。

エゾシカ革は生産量が限られており、一度に大量に手に入れることが難しいため、人気のアイテムは品切れになることも少なくありません。

この希少性は価値の高さの裏返しでもありますが、一方で高額になりがちだったり、購入のタイミングを逃すと手に入らなかったりということも多いです。

そのため、購入を検討する際は早めに判断するとよいでしょう。

また、天然素材ならではの個体差もあります。

革の厚みや色味、模様の出方が一枚一枚異なるため、すべてが均一ではありません。

これは自然素材ならではの魅力でもありますが、完璧な均一性を求める人は注意が必要です。

さらに、お手入れの面でも少し配慮が必要です。

水濡れや強い摩擦には弱いため、使用後は柔らかい布で乾拭きしたり、定期的に保革クリームでケアすると長持ちします。

これらの特徴を理解していれば、希少で扱いやすい素材として、エゾシカ革を安心して楽しむことができます。

鹿革のお手入れ方法については下記の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

大切な鹿革アイテムを長く愛用するために。正しい手入れの方法を解説

鹿革を使ったDEERHORNSMITH’Sのアイテムをご紹介

鹿革を使ったアイテムは、他とは違った個性があふれるものが多いです。

DEERHORNSMITH’Sは、大人の男性に向けた革ブランド。

今回はその中で「DEER HORN SMITH’S / NO COLLAR JACKET “DEER LEATHER”」を紹介します。

鹿革で作られたジャケットは、軽量で肌なじみがよいのがポイント。また、通気性も高いためアウトドアでの使用にも適しています。

きっちり感の中に、あしらわれた胸ポケットがジャケットに個性を与えています。

天然の鹿革を使用しているので、ひとつとして同じアイテムがない点も魅力といえるでしょう。

商品の詳細はこちら

まとめ

エゾシカ革は、「軽い」「柔らかい」「丈夫」という三拍子そろった魅力に加え、使うほど風合いが深まる経年変化や、環境に優しいサステナブルな素材である点から、多くの人に選ばれています。

財布やバッグなどの小物類からアパレル、アウトドア用品まで幅広く使われており、日常の中で自然に取り入れやすいのも特徴です。

一方で、生産量が限られていることによる希少性や、天然素材ゆえの個体差といった注意点もあります。しかし、それらを理解して選べば、ほかの革にはない個性と存在感を楽しめる、長く付き合える素材です。

もし「長く使える特別な革小物を持ちたい」「ほかとは違う素材に魅力を感じる」という方は、北海道のエゾシカ革を使った製品を選んでみてはいかがでしょうか。

エゾシカ革ならではの美しさを活かしたアイテムを展開するDEERHORNSMITH’Sでは、革小物からウェアまで幅広い商品を展開しています。

希少な素材だからこそ、気になる商品は早めにチェックするのがおすすめです。

自分だけの風合いに育つエゾシカ革の魅力を、ぜひ日々の生活の中で味わってみてください。

コラム監修者

森井 英敏
森井 英敏代表取締役
GR COMPANY代表。「GOLD RUSH」「CALIFORNIA HARVEST」「バッファローアンドブリッジ」の計3店舗プロデュース。
北海道・十勝を拠点にカウボーイやインディアンの文化を発信し続けている。
鹿角シャンデリアを自ら組み込む製作者、職人としての一面も持ち合わせている。