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レザーの匂いが気になる?匂いの原因と正しい匂い取りの方法を解説

お気に入りのレザーアイテムを手に入れたのに、独特なにおいが気になると感じたことはありませんか?

見た目や質感には満足していても、においの問題は意外と多くの人が抱えています。

特にレザー製品は、素材の特性や製造工程によって、強いにおいが残ることも珍しくありません。

この記事では、レザー製品の匂いの原因や自宅でできる匂い取りの方法、やってはいけない対処法などについて解説します。

さらに、匂いを防ぐポイントなども紹介しますので、レザーアイテムの匂いに悩んでいる方や匂い取りをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

レザーの匂いの原因

レザー製品を手にしたとき、「なんとなく匂いが気になる」と感じる方は多いのではないでしょうか。

レザーの匂いにはいくつかの要因があります。

ここでは、レザーの匂いが発生する5つの大きな原因を解説します。

1.化学薬品

レザー製品の匂いの原因としてまず挙げられるのが、製造時に使用されるなめし剤などの化学薬品です。

動物の皮はそのままでは腐敗してしまうため、「なめし」と呼ばれる処理が必要になります。

特に一般的に使われている「クロムなめし」は、薬品による処理のため、金属臭や薬品臭のような匂いが残ることがあるのです。

この化学薬品によるにおいは、製造直後が最も強く、時間の経過とともにやや軽減されていきます。

しかし、密閉された場所で保管していた場合には、再び強い匂いを感じることも多いです。

ただし、この化学薬品の匂いは、革の品質に問題があるわけではなく、製造工程に由来するものということを知っておくとよいでしょう。

2.天然素材

レザーは動物の皮から作られた天然素材であるため、素材そのものが持つ独特のにおいもあります。

これは化学薬品によるものとは異なり、自然由来の脂や繊維の成分によるものです。

特に「植物タンニンなめし」など自然な方法で処理された革では、素材本来のにおいが残りやすくなります。

このにおいは強烈ではないものの、使い始めには気になる場合もあるでしょう。

しかし、天然素材由来のにおいは時間とともに薄れていき、やがて革らしい「エイジングの香り」へと変化することも多いです。

3.保存状態

購入してしばらく使っていないレザー製品や、長期間しまっていたバッグや靴などでにおいが強くなっていると感じた場合は、保存状態が関係している可能性があります。

たとえば、通気性の悪いクローゼットやビニール袋の中など、空気の流れがない場所に置かれていた場合、においがこもりやすくなります。

また、香水やたばこといった他の強いにおいを吸着してしまい、革そのもののにおいと混ざって違和感のあるにおいになることも。

レザー製品は基本的に「呼吸する素材」であるため、風通しの良い場所で保管するのが理想的です。

4.湿気

湿気もレザー製品のにおいに大きく影響します。

革は水分を吸収しやすい性質があるため、湿気の多い場所で保管されると、カビの発生やこもったにおいの原因になります。

特に梅雨の時期や、室内の換気が不十分な場所では注意が必要です。

カビが発生してしまった場合、表面に白っぽい粉が現れることがあります。

においも「かび臭い」「古い押入れのようなにおい」になるため、すぐに気づくことが多いでしょう。

湿気による影響を防ぐには、除湿剤を使ったり、定期的に風通しの良い場所に出したりするのがおすすめです。

5.劣化

レザーそのものの経年劣化も匂いの原因として考えられます。

長期間使用したレザー製品は、汗や皮脂、空気中の汚れなどを吸収して変質し、それが原因でにおいが発生することがあります。

とくにメンテナンスを怠った場合や、湿気・日光・ホコリにさらされた状態が続いた製品は、革の内部で成分が変化してしまうのです。

こうしたにおいは内部まで浸透していることが多く、表面だけの対処では改善しない場合もあります。

定期的なクリーニングや、正しい保管方法によって劣化を防ぐことが大切です。

自宅でできるレザーの匂い取り

レザー製品のにおいが気になる場合、まず試したいのが自宅でできる簡単な対処法です。

ただし、間違った方法をとると、革を傷めてしまうおそれがあるため、正しいやり方を知っておきましょう。

ここでは、家庭で比較的安全に試せる匂い取りの方法を紹介します。

陰干しでしっかり換気する

レザー製品は通気性の良い日陰に干すだけでも、こもったにおいを軽減できることがあります。

直射日光は革を乾燥させすぎてひび割れの原因になるため、必ず風通しのよい日陰で行いましょう。

1回で劇的に効果が出るわけではありませんが、何日か繰り返すことでにおいが和らぎます。

重曹を使って脱臭する

重曹はにおいの原因物質を中和する性質があるため、消臭剤として使えます。

レザー製品に直接ふりかけるのではなく、通気性のある袋に重曹を入れて近くに置くことで、においをやさしく吸着してくれます。

密閉できる箱や袋に一緒に入れて数日置いておくのがおすすめです。

新聞紙で湿気とにおいを吸収

新聞紙も簡易的な消臭剤として使えます。

革製のバッグや靴の中にくしゃくしゃにした新聞紙を詰めておくと、湿気と一緒ににおいも吸い取ってくれます。新聞紙は吸湿性が高いため、湿気対策としても優秀です。

ただし、インクが革に移らないよう、直接密着させすぎないように注意しましょう。

レザーの匂い取りでやってはいけないこと

匂いが気になるからといって、誤った方法で対処してしまうと、革そのものを傷めたり、においが悪化したりすることがあります。

ここでは、レザーの匂い取りで避けるべき代表的なNG行動を紹介します。

知らずにやってしまいがちな内容も多いため注意してください。

直射日光やドライヤーで乾かす

レザーを早く乾かそうとして日光に当てたり、ドライヤーの熱風を当てたりするのは避けましょう。

革は熱に弱く、急激に乾燥させると表面がひび割れたり、硬くなったりする可能性があります。

においを取るための陰干しは「風通しの良い日陰」が基本です。

アルコールや除菌スプレーを吹きかける

家庭用の除菌スプレーやアルコールは、レザーの表面にダメージを与えるリスクがあります。

シミや変色の原因になるだけでなく、革本来の質感を損なってしまうことも。消臭効果を期待しても、逆に素材を傷める結果になりかねないため、使用は控えましょう。

香水や芳香剤でにおいをごまかす

においを隠そうとして香水や強い香りの芳香剤を使うと、においが混ざって逆に不快になることがあります。

また、これらの成分が革にしみ込むと、あとから落とすのが非常に難しくなります。レザー製品は、においをごまかすのではなく、原因から対処するケアが大切です。

レザーの匂いが取れないときは?

自宅での対処をいくつか試しても、どうしてもにおいが残る場合は、専門的な対応を検討するのがおすすめです。

たとえば、長年しみついた体臭やカビ臭、油分を含んだにおいなどは、革の内部にまで浸透していることが多く、表面だけのケアでは取り切れません。

そのような場合は、レザー専門のクリーニング業者や修理・メンテナンスのプロショップに相談すると安心です。

革の種類や状態に応じて、素材を傷めずに消臭やリフレッシュをしてくれます。

また、もし購入したばかりの商品で強いにおいが気になるようであれば、販売元に相談することも選択肢といえます。

無理に自分で対処せず、革の状態に応じて適切に判断することが、製品を長く使うポイントです。

レザーの匂いを防ぐポイント

レザー製品のにおいは使い方や保管方法によって、ある程度予防することが可能です。

新品時のにおいは避けられないこともありますが、普段から適切にケアしておくことで、においが強く残るのを防ぐことができます。

ここでは、匂いの発生を抑えるために意識したい3つのポイントを紹介します。

風通しの良い場所で保管する

レザーは湿気を吸いやすい素材です。

長期間クローゼットなどの密閉空間に保管していると、においがこもりやすくなります。

使用しないときでも、時々取り出して陰干しするだけで、通気性が保たれ、カビやにおいの発生を防げます。

使った後は軽く拭いて湿気を残さない

バッグや靴など、肌に触れやすく汗を吸いやすいレザー製品は、使用後に乾いた布で軽く拭きましょう。このようなひと手間で、劣化やにおいの防止につながります。

湿気をそのまま閉じ込めないことが、レザーを清潔に保つ基本です。

保管時には除湿剤や新聞紙を活用

湿気対策として、保管時に除湿剤を使うのも効果的です。

また、革靴やバッグの中に新聞紙を入れておくと、内部の湿気やにおいを吸収してくれます。

特に梅雨時期や湿度の高い季節には、こうしたちょっとした工夫が重要になるでしょう。

DEER HORN SMITH’Sの高品質なレザー財布をご紹介

DEER HORN SMITH’Sのレザー製品は、職人が丹精込めて製作した特別なアイテムばかり。

今回ご紹介するのは、『CRAFT MIDDLE WALLET ”TAN”』。

ナイフや刻印を使用し、繊細な彫りでレザーに息を吹き込みました。

古くからカウボーイが愛用したハーマンオークレザーを使っており、耐久性も抜群。エイジングも楽しめる、まさに「大人な男」のアイテムです。

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まとめ

レザー製品のにおいは、「なめし」に使われる化学薬品や素材の特性、湿気や保管状態など、さまざまな要因によって発生します。

一見気にならないように思えるにおいでも、時間が経つにつれて強く感じるようになることもあるので、注意が必要です。

自宅でできる匂い取りとしては、陰干し・重曹・新聞紙などで、革を傷めずに取り組むことができます。それでもにおいが取れない場合は、無理に自分で処理せず、レザー専門のクリーニングや販売元への相談を検討しましょう。

長く使いたいレザーアイテムだからこそ、正しい知識と対処法で、においの悩みもすっきり解消しましょう。

匂いが気になりにくく、扱いやすいレザー製品をお探しなら、ぜひ鹿革(ディアスキン)のアイテムをチェックしてみてください。

通気性が高く、水分にも強い性質で取り扱いがしやすいのが特徴です。

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