職人技が光る鹿革財布の魅力とは?鹿革の特徴も紹介します
財布の定番といえば牛革というイメージがあるかと思います。
しかし最近、鹿の革(ジビエレザー)を使用した鹿革財布も注目を集めているのです。
鹿革の財布は、牛革財布とはまた違った魅力に溢れています。
今回はそんな鹿革財布の魅力や鹿革の特徴を紹介します。
鹿革財布の魅力とは?
鹿革財布の最大の魅力は、その独特な質感にあります。鹿革は非常に柔らかく、手に馴染みやすい素材です。自然由来の風合いを持ち、使い込むほどにその味わいが増します。財布を手に取った瞬間から、ひとつとして同じものはなく、自分好みに育てていく楽しみがあるのです。
また、鹿革は牛革に比べて知名度が低く、その希少性が人気の一因となっています。人とは違ったこだわりの財布が良いという方から愛されているのが、鹿革財布であり、自分自身の持ち物に妥協しない人が持つ「大人な財布」として、高く評価されています。
鹿革財布のデザイン
柔らかい鹿革は、加工がしやすいため、さまざまなデザインのものがあります。
例えば、ラウンドファスナーの財布は、財布の周りをファスナーで囲むため、中身が落ちにくく、お札やカードを多く収納することができます。主な支払い手段が現金であったり、カードを多く持ち運びたかったりという場合は、ラウンドファスナータイプの財布が良いでしょう。
一方で、最近はキャッシュレス決済を導入している店舗も多く、あまり現金を持たないという方も増えてきました。このような場合、ミニ財布や小銭入れを使用する、またはカードケースなどを財布の代わりにするということもあります。
鹿革財布の中には、小さなサイズの商品も数多くあるので、持ち物を最低限コンパクトにまとめたい方におすすめです。
鹿革財布のカラーバリエーション
鹿革財布は、自然な風合いを活かしたナチュラルなブラウンカラーをはじめ、最近では赤や黄色といった鮮やかな色合いのものも多くなっています。
特に人気があるのは、深いブラウンや大人っぽいブラック、ナチュラルなベージュなどの落ち着いた色です。これらの色は、誰でも使えるオーソドックスカラー。どんなスタイルにも合わせやすく、幅広い年齢層から支持されています。
また、個性的で鮮やかなカラーの鹿革財布を選ぶことで、自身の個性を際立たせることもできます。
鹿革というこだわりの素材を選びつつも、ちょっぴり冒険したカラーでさりげなく遊び心を入れるのも素敵ですね。
古くより愛されてきた鹿革
実は鹿革の歴史はとても古く、西暦500年頃には、革の加工技術が日本に伝わっています。
革の柔らかさとしなやかさから、古くよりさまざまな生活雑貨や服飾小物に使用されている鹿革。現代においても、その魅力は衰えることなく、むしろ昔よりも多くの人に評価されています。
財布以外の鹿革製品
鹿革といえば、財布のイメージが大きいですが、実は鹿革でできた小物・雑貨は多くあります。
そのひとつが鹿革のバッグです。
財布の場合、バッグやポケットに収納して持ち運ぶことが多いと思います。そうなると、なかなか他人の目に触れる機会は少ないでしょう。
しかしバッグは、常に人に見られるもの。おしゃれでかっこいいデザインの鹿革バッグを持っていることで、持ち物にこだわりのある大人な印象を与えることができます。
他にもキーホルダーや手袋、ポーチなど、鹿革製品は多種多様。
自分の好みに合わせて、お気に入りの雑貨を探してみるのも素敵ですね。
鹿革の特徴
魅力あふれるこだわりの鹿革。そんな鹿革にはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、鹿革の特徴を、3つの視点から紹介します。
1.素材としての鹿革
鹿革(ジビエレザー)は「革のカシミヤ」ともよばれる、とても柔軟な素材です。表面のキメが細かく、滑らかで手のひらに吸い付くような質感が特徴。鹿革の持つ上品かつ高級感あるイメージを体現しているような革質になっています。
軽量でありながら、しっかりとした強度も持ち合わせており、使い心地の良さと実用性を兼ね備えた素材といえるでしょう。
ディアスキンとバックスキン
鹿革には、「ディアスキン」と「バックスキン」というものが存在します。
ディアスキンは牝鹿の革で、柔らかくしなやかなのが特徴。特に手触りが良いので、手袋や衣類、バッグなどに使用されることが多いです。
一方で、野生の牡鹿の革を使用したのがバックスキンです。自然の牡鹿の革は傷が多いため、銀面(表面)をバフがけして使用するのが一般的。中には、その傷を活かしたワイルドなものもあります。
いずれも通気性が良く、軽くて、水に強いため、服飾小物やインテリア、雑貨などに使用されることが多いです。
2.鹿革の耐久性
鹿革は非常に耐久性に優れており、長期間の使用にも耐えられる素材です。
細い繊維が密に絡まり合っているため、素材自体の柔軟性に優れ、日常の使用においても、長く美しい状態を保つことができます。
さらに鹿革は耐水性・通気性も高く、多少の水濡れや湿気に強い特性があります。湿気に弱い紙幣やカード類を入れる財布や、書類やパソコンなどを入れるバッグとの相性も抜群です。
3.鹿革の価格帯
鹿革の価格は、製品のデザインや仕上げ、ブランドによって幅広く設定されています。財布の場合、1,2万円ほどで手に入るものから、100,000円を超えるブランド品まで、選択肢は豊富です。
また、バッグの場合は使用する革の量が増えるため、財布より高めの価格帯になります。
いずれにしても、一般的に鹿革製品は、牛革のものと比べるとやや高価になっています。
しかし、鹿革の希少性と特有の質感、耐久性を考慮すれば納得できる価格といえるでしょう。
鹿革と牛革の違い
牛革は鹿革に比べて硬く、厚みのある素材です。
引っ張りや摩擦に強いのも特徴で、かばんや靴といった強度が求められる製品に多く用いられています。長期間使用しても形状が変化しにくいのもメリットです。
しっかりとした素材なので、馴染むまでには時間がかかりますが、長い時間をかけて育てていきたいという方には適しています。
反対に柔らかい鹿革の小物は、使い込めば使い込むほどに風合いがどんどん増していきます。傷がつきやすいところはありますが、それも鹿革ならではの「味」として楽しんでいただけます。
また、鹿革は希少性が高いため、牛革の方が広く普及しているという違いがあります。実際に販売されている商品を見ても、牛革製品の方が数多く市場に出回っており、デザインにも富んでいます。供給が多いため、価格も比較的安い傾向です。
一方、鹿革の小物は、値段こそ高価になりがちですが、人と違ったアイテムを求める方にとっては、ぜひ手に入れたい逸品といえるでしょう。
まとめ
鹿革の雑貨には、大人が持つにふさわしい魅力が詰まっています。
柔軟性や耐久性だけでなく、デザイン性にも富み、私たちの暮らしをより豊かにしてくれるでしょう。
さまざまな鹿革製品がありますが、初めて購入する場合、日常生活で頻繁に使うものであり、多くのデザインで販売されている財布やバッグがおすすめです。
時間をかけて、鹿革を自分の好みに育てながら、変化を楽しむ。
「自分が選んだ鹿革小物」というひとつの小物を通じて、その背景にある鹿や自然に想いを馳せてみませんか?